過去の公演記録詳細です。

Soil Train

★Soil Train in 熊本
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■短編三本の上演でした
熊本のActors Circle Soilさんの企画、「Soil Train」に参加というかたちでの公演でした。
インプロ、映像、芝居の三本立てのうち、芝居部門を担当。
その芝居部門はこれまた短編芝居三本立てという入れ子方式(?)。
芝居部門だけで言うと、全上演時間は約60分でした。

久しぶりのオリジナル上演だったせいかなあ、これまた久しぶりにオープニングを付けました。
音楽に合わせて1〜2分、役者さんに簡単な動きをしていただくというもの。
曲は、映画「大人はわかってくれない」のテーマをアレンジしたものを使いました。
男性ひとりと女性ふたりにお願いし、みんなめちゃくちゃかっこよかった!
多分、演出が一番喜んでいたと思います。
きっとこれからもやり続けるでしょう。へへ。

トップは東雲作「アッチェレランド」。
以前女性用に書いたひとり芝居を男性用に書き直し、
「劇団仮面工房」の大谷豪さんに演じていただきました。
12分ほどひとりで喋りっぱなし。
要はそれだけのセリフ量を覚えていただいたということ。
すごい。(書いといて、なんですが)。

演出は役者さんご本人にお任せし、「好きにやって下さい」と言ったら
あえての単色仕上げが施されつつ
勢いとパワーのある、ひとすじの滔々とした流れになって現れました。
書いた時の設定とはまた違う味があって、これを味わえるのが作者の楽しみ♪
クセになりそう(いえマジで)。

二本目は、女優三人による競演、「B flat minor」。
東雲の作・演出です。
まさに三女優の「競演」という感じで、ドキドキものでした。
お話としては、ミステリ?サスペンス?なんだかそんな感じで
新キャストによる再演です。
上演時間25分ほどかな。
今回、音楽はすべて「変ロ短調」のものを使いました。

音楽と言えばクライマックスの箇所で、
「音量は、曲の感じや役者の演技に合わせて、したいように上げ下げしてください」
と、無責任にも音響オペレータのますりんさんに放り投げた悪い演出はわたしです。
だと言うのに、それはもうぴったりに、最大の効果を上げていただいて、
袖で見ながら喜んでいました。
ますりんさん、ありがとうございます。
そして、すみませんでした。

この演目は、前回上演時に「象徴主義っぽい」と言っていただいたので調子に乗り
再演を試みたのですが、なお一層それっぽくなった気がしてまた喜んでいます。
きれいに、文学的に仕上がったと思います。
役者のみなさん、本当にありがとう。
書いた脚本が実際演じられると感動する、ってのが今回よくわかりました。

キャスト
叶枝(姉):想田 恭子(劇団仮面工房)
・迫力と完成された美しい「かたち」、そして品があって、おかげで作品の格が段違いに上がったんです。
由枝(妹):虎口 祥子(Soil)
・たいへんカンのいい役者さんで助かりました。笑顔、そして横顔、とってもきれい。
菊(女中):中村 友美(Soil)
・脚本の理解力がすごい。イメージぴったりに演じて下さいました。メイド姿がめっちゃキュート。

あまりに楽しかったのでまたどういうかたちかで再演すると思います。
また、今回は姉妹の話でしたが、同じ内容で兄妹設定にしたものも実は書いています。
違った趣きになりそうなので是非上演したいのですが、なぜかできていません。
やるとしよう。

三本目は「オーパーツ」。
大谷豪さんの作・演出で、15分くらいだったかな?
再演ですが、東雲初参加です。
笑いの底に社会性を潜りこませた、奥の深い作品。
「面白い」だけで終わらない展開と幕の下ろし方、凄みがあります。
大谷さん捨て身(!)のパフォーマンスが圧巻ですが
何と言っても「お掃除ロボット」役のめぐみさんの存在感たるや!
どんどん加熱していく、衣裳と演出。
可笑しいはずなのにかっこいい。
そしてどうしたわけかめちゃくちゃ可愛い!!!
あの不思議な魅力、一生忘れません。

個人的には、久しぶりの役者でしたので最初はどうしようかと思いました(笑)。
役柄的にお得な面もあり、いろんなことができて、楽しかったです。
あんな感じの役、はじめてやりました。
大変勉強になりました。感謝です。

キャストはこちら。
夫:大谷 豪(劇団仮面工房)
妻:東雲 ゆう
お掃除ロボット:めぐみ(Soil)

ご来場の皆様、ご一緒してくださった皆様、本当に本当にありがとうございました。
今後もまた、どうぞ宜しくお願い致します。

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